はみがき

まいにち、はみがきをする

あのひとになりたい

あのひとのことが好きだと思ったとき、美しいと思ったとき、わたしはそのひとになりたいと思う。そのひとのように美しく生きたいと思ってしまう。

わたしが知っているのはそのひとのほんの一面であることも分かっている。わたしの知らないところであのひとはもっと狡猾に計算高く生きているのかもしれない。あんなに笑顔を見せていても家では泣いたり怒ったり誰かの悪口を言ったりしているのかもしれない。けれどわたしの知っているあのひとは健やかで美しく、潔い。それだけでいい。わたしからそう見えていればそれだけでいい。その姿をわたしはまぶしく思うし、その姿を追いかけるだけだ。たとえほんのひとときでも夢を観させてくれるなら、それだけで本当に、じゅうぶんだ。